今週の面白かったこと #2

見つけた面白い記事とかの備忘録。 毎週火曜日くらいに更新。 今回はこんな感じ。 「欠陥のある自動採点システム」が何百万人もの学生の小論文を評価している 人類の文化的躍進のきっかけは、7万年前に起きた「脳の突然変異」だった 魔女たちはなぜ、魔女に…

今週の面白かったこと #1

見つけた面白い記事とかの備忘録。 毎週火曜日くらいに更新。 今回はだいたいこんな感じ。 一本目だけやたら長くね? 暇な人だけ読んで。 漫画における記号的表現とその周辺 宇宙空間で初の犯罪容疑?NASA飛行士、口座不正侵入か 「キャラクター小説」という…

大人の賢さ、あるいはずるさ

僕が子供のころ、僕の周りでは「大人はずるい」ということがよく言われていた。それと同時に、大人が賢くて、すごい存在なのだと無意識に信じられていた。 今日、僕の周りでは「大人っていざ自分がなってみると、大したことなかった」と言われている。気がつ…

心地良い孤独と、甘美な幻想 『少し変わった子あります/森博嗣』

不思議なものだ。正体も知れず、また、掴みどころもない。それなのに、確実にそこに存在し、そして、こんなにも期待ができるなんて。その店自体が、まさにそんな仕組みなのである。(P.71) 少し変わった子あります / 森博嗣 森博嗣の新境地――。 この世界では…

思考の限界

小説やラノベ、アニメなどの感想で「話のつじつまが合ってない」「設定が破綻している」といったような感想を時折見かける。その指摘はもちろん的を射ていることもあるのだが、僕の主観においては、実際にはそんなことはない例のほうが多いように思える。だ…

愛と死に囚われている

僕にはここ数年、ずっと考え続けているというか、ずっと頭から離れないあるテーマがある。もちろんそのテーマだけが頭に思い浮かぶわけではないし、もちろんそのテーマについて毎日想いを飛ばせているわけでもない。せいぜい1日に1度とか、あるいは1ヶ月…

クリムト展と、勉強の意義。

5月1日。水曜。東京は上野。東京都美術館で開催中の、クリムト展へ足を運んだ。 外交樹立150年、クリムト死没100年を記念した、大規模な展示。連日、大勢の人でごった返していた。 チケットを購入し、待機列にならんだ後、入場。会場内は人がひしめ…

人間の重さ

彼は浴槽の中で、意識を失っていた。 僕は彼の身体を、引っ張り上げる。 僕の他にもう2人、同じように彼を引っ張る者。 とにかく、気づいたらそうなっていた。 意識を失っている人は、重いと言う。これは重心の問題で、意識がある人は無意識のうちに抱えや…

何から逃げているのか?

天国大魔境を2巻まで読んだ。 「このマンガがすごい! 2019」の、オトコ編1位だとか。 壁に囲まれた楽園で暮らす子供たちと、その外の崩壊した世界で暮らす人々の話。 たとえば「約束のネバーランド」。たとえば「Dead by Daylight」。たとえば「天国大魔境…

こじんまりとした古本屋。本を読むということ。

うちの近所には、小さな古本屋がある(稀覯本の類を扱う古書店ではなく、中古本)。 僕が昨日行った時、店頭には60代以上と見受けられる男性2人。ただでさえ狭い敷地には、所狭しと本棚が立ち並ぶ。ある本棚とその向かいの本棚の間隔は狭く、人とすれ違うこ…

僕はもう既に生き終わった

「僕はもう余生を過ごしているつもりでいる」なんて誰かに話すと、大抵の場合で笑われる。「まだ、たかが21歳じゃないか。早すぎるよ」「これからの人生の方がずっと長いんだから」といった具合だ。 つまり彼/彼女らは、時間の長さを尺度にして、否定して…

大人になるということ - 自由の獲得編

子供ってなんだか窮屈だ。大人たちはいつも、子供に向かって、あれをしなさい、これをしさないと言ってくる。自分の力でできることは、限られている。 あぁ、それに比べて、大人のなんて自由なことだろうか。子供は「俺を子供扱いするな」なんて言いながら、…

大人になるということ - 大人への諦め編

大人になるということは、どういうことか。大人と子供は何が違うのか。 そういった議論が、僕の周りでたまにされているのを見るので、少し考えてみたいと思う。 無神経なやつ、という存在がいる。図太いやつというのか、鈍いやつ、周りが見えていないやつで…

速読という病

書店に行くといつでも、速読術に関する本が並んでいる。ネット記事でも、速読について言及しているものが多く見られる。 このことからわかる通り、本を読む人というのは往々にして、1冊の読書にかける時間を短くしたい、と思う傾向があるようだ。 何を隠そ…

最近、なんだか鈍感になってはいないか

最近、なんだかみんな、鈍感になってはいないだろうか? 鈍感というより、本来あるべきはずの機能の一部が麻痺している、というほうが近いかもしれない。 ともかく、今日はそういう話。 「炎上」、というものがある。 今回取り上げるのは、インターネット上…

完全と不完全、揺らぎと捻じれ『彼女は一人で歩くのか?/森博嗣』

次の世代など不要だ。今の自分たちに永久の生が保証されるならばそれで良い。しかも、それが豊かで楽しい生であるならばなおさら、ということか。 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? / 森博嗣 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? / 森…

不完全に惹かれる僕たち

少年マンガの主人公は、必ず能力と引き換えに致命的な弱点を持っている。 完璧な人間より欠けている人間のほうを「人間味がある」なんて言ってより強い好感を持つ。 初めから出来る成功より、失敗を積み重ねた先の成功により価値を感じる。 あるいは、整いす…